Synology NASの消費電力はどれくらい?実測データで月額電気代を検証
Synology NASの消費電力はどれくらいなのか、電気代が気になって導入を迷っている人も多いはずです。
結論から言うと、家庭用Synology NASは非常に省電力で、24時間稼働させても電気代は月300円前後に収まります。
この記事では、実際に計測した消費電力データをもとに、月額電気代を数字で整理します。
※ NASを電源入れっぱなしで使うべきかどうかの判断については、
NASを電源入れっぱなしにする判断基準はこちらで詳しく解説しています。
結論:Synology NASの消費電力は想像以上に低い
今回の実測結果から分かった結論はシンプルです。
Synology NASは平均して約14W前後で動作し、24時間稼働させても電気代は月300円前後に収まります。
夜間に電源を切る運用をしても、電気代の差は月100円前後です。
電気代が理由でNAS導入や常時稼働を避ける必要はほとんどありません。
▼ この結論の計算根拠を、1日・1ヶ月単位でまとめたものが以下の表です。
以下では、24時間稼働した場合と、夜間に電源を落とした16時間運用の2パターンで電気代を比較しています。
24時間稼働した場合の電気代(基準)
| 1日(24時間) | 1ヶ月(30日) | |
| 消費電力 | 336W | 10,080W |
| 電気代 | 10.416円 | 312.48円 |
参考として、夜間に電源を落とした場合(1日16時間稼働)の電気代も計算すると以下の通りです。
夜間に電源を落とした場合の電気代(1日16時間運用)
| 1日(16時間) | 1ヶ月(30日) | |
| 消費電力 | 224W | 6,720W |
| 電気代 | 6.944円 | 208.32円 |
ただし、電気代の差は月100円前後と小さく、
電源ON/OFFを頻繁に行う運用はHDDへの負荷が増える点には注意が必要です。
電力計測したSynology NASの環境
今回、消費電力を計測したNAS環境は以下のとおりです。

- 機種:Synology DS220+
- HDD:WD Red 3TB × 2台(RAID1)
- LAN:2ポート使用(リンクアグリゲーション)
- ファン設定:低ノイズモード
- HDD休止:15分でスピンダウン有効
※ 計測には簡易的な電力チェッカーを使用しているため、細かな誤差はありますが、
実運用時の目安としては十分な精度です。
起動時の消費電力

NASで最も消費電力が高くなるのが起動時です。
- 最大:約20W
- 起動後2分ほどで安定
HDDのスピンアップやOS・アプリケーションの起動により一時的に電力を消費しますが、
20Wに張り付く時間はごく短時間でした。
平常時(アイドル状態)の消費電力

NASにアクセスしていない通常状態では、
約12〜13Wで安定していました。
HDDはアイドル状態でも内部処理で時折動作しますが、
消費電力の変動はごくわずかです。
HDD休止時の消費電力

HDDがスピンダウン(休止)している状態でも、
消費電力は約12W前後と、平常時と大きな差はありませんでした。
NAS本体やネットワーク機能は動作しているため、
HDD休止=大幅な節電、というわけではない点には注意が必要です。
HDD書き込み時の消費電力

データ書き込み中は消費電力がやや上がります。
- 約16〜17W
ただし、書き込み状態が続く時間は短く、
多くの環境では1日の大半がアイドル状態になります。
私の環境では、MacのTime Machineバックアップ実行時が
最もNASが活発に動く時間帯です。
電気代を下げたい場合の現実的な対策
消費電力を大きく下げるのは難しいですが、
以下の設定で無駄を減らすことは可能です。
- HDDスリープを有効にする
- 常駐アプリを必要最小限にする
- 不要な定期処理を減らす
ただし、
電気代を下げるために頻繁に電源を切る運用はおすすめしません。
電源ON/OFFはHDDに負荷がかかり、
結果的に寿命を縮める可能性があります。
NASの消費電力が不安な人へ
今回の実測結果からも分かる通り、
Synology NASの消費電力は非常に低く、
電気代が理由でNAS導入をためらう必要はほぼありません。
クラウドストレージの月額料金や容量制限を考えると、
NASはコスト面でも十分現実的な選択肢です。
NASを電源入れっぱなしにするか迷っている場合は
消費電力の数字を確認した上で、
「入れっぱなしで使っていいのか?」と迷っている場合は、
判断基準をまとめた以下の記事を参考にしてください。
