LANケーブルを新調したのに、速度テストの数字がほとんど変わらない。
この状況、何度も経験してきた。
この記事では、LANケーブルを変えても速度が上がらない理由を、実体験をもとに整理する。
回線、ルーター、接続機器、測定方法まで、どこを見れば判断できるかが分かる。
結果として、無駄な買い替えを止め、改善すべき一点が見える。
LANケーブルを変えても速度が変わらないのは回線速度が上限だから?
結論に近い話として、回線契約の最大速度が天井になっているケースが多い。
どれだけ高規格のLANケーブルを使っても、光回線やプロバイダの実効速度を超えることはない。
私はCat7に変えた直後、下り300Mbps前後で頭打ちになった。
後で確認すると、契約プラン自体がその程度の実測値だった。
また、マンションタイプの回線では、夜間に速度が落ちやすい。
この場合、ケーブルではなく回線の混雑が原因になる。
速度測定を昼と夜で比べると、原因の切り分けが一気に進む。
失敗例として多いのが、
「1Gbps対応ケーブル=1Gbps出る」と思い込むこと。
規格は通れる上限であって、出る速度ではない。
ルーターやハブが古いとLANケーブル性能は活かせない?
一文で言うと、中継機器がボトルネックになると意味がない。
以前使っていたルーターは100Mbpsまでの対応だった。
その状態でCat6Aに変えても、速度は一切伸びなかった。
後からルーターを買い替えた瞬間、数字が倍以上になった。
ルーターやスイッチングハブには、
・100Mbps
・1Gbps
・2.5Gbps
といった対応上限がある。
一方で、見落としやすいのがLANポートの仕様。
Wi-Fiは速いのに、有線が遅い場合はここが原因になりやすい。
ケーブル以前に、機器の世代確認が最優先になる。
パソコン側のLANポートが速度を制限していることはある?
経験上、意外と多いのが端末側の制限。
ノートPCや小型PCでは、LANポートが1Gbps未満の場合がある。
USB-LANアダプタを使っている場合も、USB2.0接続だと上限が低い。
私は一度、USB-LAN経由で速度が出ない原因を3日追った。
最終的にUSB2.0接続だと気づき、アダプタを変えて解決した。
ケーブルは完全に無関係だった。
また、古いドライバや省電力設定も影響する。
特に会社支給PCでは、設定変更が制限されていることが多い。
その場合、ケーブル交換は遠回りになりやすい。
LANケーブルの規格は本当に速度差に直結する?
結論としては、家庭内では体感差が出にくいことが多い。
Cat5eとCat6で、同じ1Gbps環境なら差はほぼ出ない。
私も並べて測定したが、誤差レベルだった。
Cat6AやCat7が活きるのは、2.5Gbps以上の構成から。
また、短距離配線では高規格の恩恵が小さい。
1〜2m程度なら、ノイズ耐性の差も体感しにくい。
動画視聴やWeb会議では、なおさら分からない。
失敗しやすいのは、
「数字が大きい規格ほど速い」と考えること。
実際は、環境が揃って初めて意味を持つ。
速度測定のやり方で結果がブレていない?
結論に触れるなら、測定条件が揃っていないと判断できない。
Wi-Fiと有線を混ぜて比較すると、結果は必ずズレる。
バックグラウンドでクラウド同期が走っている場合も同様。
私は測定のたびに数値が変わり、原因を見誤った。
測定時は、
・有線接続
・同じ時間帯
・同じ測定サイト
を揃えると差が見える。
また、1回だけで判断しない。
3回ほど測って平均を見ると、傾向が分かる。
ケーブル交換の前後で条件を揃えるのが前提になる。
LANケーブル以外で見直すべき優先順位は?
経験から言うと、見直す順番が重要。
まず回線契約と時間帯。
次にルーターとハブの対応速度。
その後、端末のLANポートや設定。
最後に、ようやくLANケーブル。
この順番を飛ばすと、無駄な出費が増える。
私自身、ケーブルを3本買い替えてから気づいた。
最初に機器を確認していれば、1本で済んだ。
判断基準があれば、
「変えるべきか、放置でいいか」が即決できる。
それが一番の時短になる。
