AirPods Pro 3はAirPods Pro 2から本当に進化しているのか

AirPods Pro 3

AirPods Pro 3は確実に進化していますが、誰にでも無条件でおすすめできるわけではありません。

この疑問で検索している人の多くは、すでにAirPods Pro 2を使っていて、買い替える意味があるのかを知りたいと思います。

自分はAirPods Proを初代から使ってきました。1から2の進化はかなり分かりやすく、音質もノイズキャンセリングも別物と感じました。つまり2は「完成形」に近い印象がありました。

そのため3が出たときも、正直そこまで大きな違いはないだろうと思っていました。しかし実際に使ってみると、地味ながら確実な変化が積み重なっています。

ノイズキャンセリングは確かに強くなったが万能ではない

ノイズキャンセリング性能はAirPods Pro 2より明らかに強化されています。

メーカー的には「2倍」と表現されていますが、体感的にも違いは分かります。

例えば電車内やカフェで使うと、低い環境音がより自然に消えます。

しかし完全な無音になるわけではありません。一方で耳を強く圧迫するような不自然さもありません。

そのため移動中に音楽やポッドキャストを聴く用途では、かなり快適になったと感じます。

ただし静かな室内では差を感じにくい場面もあります。

ノイキャン重視で外出先利用が多い人ほど、進化を実感しやすい仕様です。

イヤーチップの変更で装着感は好みが分かれる

AirPods Pro 3

個人的にはAirPods Pro 3の装着感は「慣れ」が必要でした。

装着感がすごく良くなった!という声もよく聞きますが、私の場合はAirPods Pro 2から乗り換えて、すぐに違和感を覚えました。

イヤーチップが変更された影響か、耳に入れたときに少し硬く感じました。

実際、使い始めの頃は耳が結構痛くなり、長時間の装着がつらい日もありました。

現在はだいぶ慣れてきましたが、それでも数時間使い続けると軽い痛みを感じることがあります。

最近は社外製イヤーチップも少しずつ増えています。

しかし選択肢はまだ多くありません。

装着感に敏感な人は、慎重に判断したほうが良いポイントです。

音質は派手さよりも完成度が上がった印象

音質は確実に良くなっていますが、方向性は「洗練」です。

AirPods Pro 2から3で、音のキャラクターが変わりました。

低音は明らかに強くなりましたが、ドンドン響く派手さはありません。

むしろ輪郭がはっきりし、全体がクリアにまとまった印象です。

例えばボーカルと楽器が混ざらず、それぞれが聞き取りやすくなりました。

1から2への進化は分かりやすい変化でした。

一方で2から3は、音にこだわる人ほど良さが分かる進化です。

そのため「なんとなく音楽を聴く」人より、「音質を気にする」人向けと言えます。

心拍数計測とライブ翻訳は使いどころ次第

心拍数計測は便利そうで、正直微妙な機能です。

イヤホンを付けている間しか計測されないため、常用には向いていません。

運動時や健康管理を重視するなら、Apple Watchを使ったほうが自然です。

そのため補助的な機能として考えるのが現実的です。

一方でライブ翻訳は、使い方を理解していればかなり便利です。

当然ですが、聞こえた音を翻訳するためラグはあります。

しかしその前提を理解した上で使えば、海外旅行や簡単な会話では十分役立ちます。

AirPods Pro 2ユーザーは買い替えるべきか

AirPods Pro 3

AirPods Pro 2を使っている人でも、3に乗り換える価値はあります。

ただし全員に必要とは言いません。ノイズキャンセリングをより重視する人。音質の完成度を少しでも上げたい人。

これらに当てはまるなら、満足度は高いはずです。一方で装着感にシビアな人や、2で不満がない人は急がなくても良いでしょう。

AirPods Pro 3は「大きな革命」ではなく、「完成度をさらに高めたモデル」です。その点を理解したうえで選べば、後悔しにくい買い替えになります。

ただし、ケースは流用出来ません。ケース形状はわずかに変更されているため、AirPods Pro 1や2用のケースは流用できず、この程度の差であれば同じ形状にしてほしかったというのが正直な印象です。

まとめ|この記事を読んで判断できること

この記事を通して、以下が判断できるようになります。

・AirPods Pro 3が2からどう進化したのか

・自分の使い方で乗り換える価値があるか

・装着感や機能面で注意すべき点

「ノイキャンと音質を重視するなら検討する」

「装着感が気になるなら試着してから判断する」

この2点を基準に選ぶのがおすすめです。