AirPodsの設定画面にある「空間オーディオ」。
名前は聞いたことがあっても、正直よく分からないまま使っていない人も多いはずです。
この記事では、初代AirPods Proの頃から空間オーディオを使い続けてきた体験をもとに、この機能がどんな場面で本領を発揮するのかを整理します。
動画や映画をよく見る人ほど、価値の感じ方が変わるはずです。
空間オーディオは新機能ではないが体験は今でも新鮮

空間オーディオは、今でも十分に印象を変える力を持っています。
この機能はiOS14から対応しており、初代のAirPods Proでも使えました。
登場当時は、イヤホンなのに音の向きや距離を感じることが純粋に不思議でした。
初めて試したとき、画面を中心に音が配置される感覚に強い違和感と感動がありました。
時間が経った今、Airpods Pro 3でもその体験の質は色あせていません。
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動画や映画では空間オーディオがほぼ必須になる
動画視聴においては、空間オーディオの有無で没入感が大きく変わります。
通常のイヤホンだと、音は頭の中心で鳴っている感覚になります。
しかし空間オーディオでは、画面の方向から音が出ているように感じます。
一度この状態に慣れると、非対応イヤホンで動画を見ると強い違和感が出ました。
映画やドラマをよく見る人ほど、戻れなくなる感覚があります。
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音が“前から出る”だけの時代は、もう終わっている。
MacやiPhoneで選べる「固定」と「ヘッドトラッキング」の違い
MacやiPhoneでは、空間オーディオの挙動を2種類から選べます。
「ステレオを空間化」という項目に「固定」と「ヘッドトラッキング」があります。
固定は、常に自分の正面を中心に音が配置されます。
一方でヘッドトラッキングは、見ている方向を基準に音場が固定されます。
首を横に向けると、元の方向から音が鳴る感覚がはっきり分かります。
ヘッドトラッキングは映像コンテンツと相性が良い

個人的には、動画や映画ではヘッドトラッキングの方がしっくりきます。
画面の向こう側に音源が存在しているように感じられるため、視聴体験が立体的になります。
違う方向を向くと、今まで見ていた方角から音がするのですが、しばらく同じ方向を向いていると、自動的にその向きが中心に再設定されます。
映画を集中して見る場面では、この挙動が自然に感じられました。
スピーカーで視聴している感覚に近づく点が大きな魅力です。
音楽でも空間オーディオは好みが分かれる
音楽再生でも空間オーディオは利用できますが、評価は人によって分かれます。
専用に調整された音源では、ボーカルや各楽器が異なる方向に配置されます。
音が頭の中ではなく、少し前方で鳴っているように感じます。
一方で、ステレオの方が自然だと感じる人もいます。
私はスピーカー的な広がりを感じられる点が好みでした。
空間オーディオを試すべき人とそうでない人

空間オーディオは、使い方次第で評価が大きく変わる機能です。
イヤホンで音楽しか聴かない場合、他にも選択肢は多くあります。
しかし動画や映画も日常的に見るなら、一度は試す価値があります。
初体験時の没入感は、今でも強く記憶に残っています。
合うかどうかは、実際に体験するのが一番確実です。
まとめ|AirPodsの空間オーディオで判断できること
この記事を読むことで、空間オーディオが向いている使い方と、そうでないケースを判断できます。
特に動画や映画視聴では、体験の質を大きく引き上げる機能です。
空間オーディオをオンにして動画をぜひ観てください。
その違和感や感動こそが、自分に合うかどうかの答えになります。
