NASは電源入れっぱなしで使っても大丈夫なのか、不安に感じる人は多いはずです。結論から言うと、NASは24時間稼働を前提に設計されており、条件を満たせば寿命や電気代を過度に心配する必要はありません。この記事では、入れっぱなし運用の是非と判断基準を整理します。
結論:条件を満たせばNASは電源入れっぱなしで問題ない
結論から言うと、NASは電源入れっぱなし(24時間稼働)で使って問題ありません。
多くの家庭用NASは、常時稼働を前提とした冷却・電源設計になっています。
むしろ、
「節電したいから」
「なんとなく不安だから」
という理由で、毎日電源をON/OFFする方がトラブルにつながるケースもあります。
重要なのは、
入れっぱなしにするかどうかではなく、どういう環境・設定で運用するかです。
NASは24時間つけっぱなしでも壊れないのか?

NASは、PCとは設計思想が異なります。
ノートPCやデスクトップPCは、人が使う時間を前提に設計されていますが、
NASはバックグラウンドで常に動き続けることを前提にした機器です。
そのため、
- 冷却設計
- ファン制御
- 電源回路
は24時間稼働を想定しています。
私自身、家庭用NASを5年以上つけっぱなしで運用していますが、
電源入れっぱなしが原因で故障したことはありません。
一方で、以前は夜に電源を切る運用をしていました。
その結果、朝に起動し忘れてバックアップが動かず、写真データを一部失ったことがあります。
この失敗以降、常時稼働に切り替えましたが、
動作はむしろ安定しました。
NASの寿命は電源入れっぱなしで短くなる?
NASの寿命を左右するのは、
稼働時間そのものよりも「温度」と「振動」です。
特にHDDは、
- 高温状態が続く
- 振動が多い
- 頻繁な電源ON/OFF
といった環境に弱い部品です。
メーカーが公表しているHDDの耐用時間も、
基本的に24時間稼働を前提としています。
むしろ注意したいのは、
節電目的で電源を頻繁に切る運用です。
私も過去に、1日2回ほど電源を切っていた時期がありますが、
その頃に限ってSMARTエラーが頻発し、結果的にHDD交換が早まりました。
NASを電源入れっぱなしにした場合の電気代は?

一般的な家庭用NASの消費電力は、
おおよそ10〜20W前後です。
24時間稼働させた場合でも、
月の電気代は数百円程度に収まるケースがほとんどです。
「ずっと電源を入れていると高そう」と感じるかもしれませんが、
実際にはエアコンや冷蔵庫と比べてもかなり省電力です。
また、
- 写真や動画を数TB保存している
- 家族でデータを共有している
- 自動バックアップを使っている
といった使い方では、
クラウドストレージの月額料金より安くなることも珍しくありません。
※ 実際にSynology NASで消費電力を測定した結果は、
「Synology NASの消費電力を実測した結果はこちら」の記事で詳しく解説しています。
NASをつけっぱなし運用する場合の注意点

電源入れっぱなし運用は、
雑に使うこととは違います。
安全に24時間稼働させるために、最低限意識したいポイントがあります。
置き場所に注意する
- 棚の奥
- 壁に密着した場所
- 風通しの悪い場所
こうした環境では、排熱がこもりやすく内部温度が上がります。
私は以前、ラックの下段に設置して失敗し、
夏場に温度警告が出たことがあります。
温度を定期的に確認する
管理画面でHDD温度を確認する癖をつけるだけで、
トラブルの予防になります。
目安としては、
40度を超える状態が常態化している場合は要対策です。
スリープ・通知設定を活用する
- アクセスがない時間はHDDを休ませる
- 異常があれば通知を受け取る
この2点を設定するだけで、
寿命・電気代・精神的な負担が大きく減ります。
NASの電源を切った方がいいケースは?
すべての人が24時間稼働すべき、というわけではありません。
例えば、
- 月に数回しかアクセスしない
- 手動バックアップ専用
- 外部アクセスを使わない
こうした用途であれば、
電源OFF運用でも問題ありません。
重要なのは、
「なぜ電源を切るのか」が明確かどうかです。
判断基準としては、次の3点で考えると迷いません。
- 毎日アクセスするか
- 自動バックアップが動くか
- 外部からアクセスするか
これらに当てはまるなら、
電源入れっぱなし運用のメリットは大きいです。
NASを電源入れっぱなしにする価値はあるのか?
結論として、
データを安心して使いたい人ほど、電源入れっぱなしの価値は高いと言えます。
24時間稼働にすることで、
- バックアップの自動化
- 外出先からのアクセス
- 家族とのデータ共有
といった、NAS本来のメリットを最大限活かせます。
不安な場合は、
まず管理画面で「消費電力」と「温度」を確認してください。
その上で、
- 設置場所
- スリープ設定
を見直すだけで、
寿命と電気代に対する不安はかなり軽減できます。
補足:実際の消費電力を数字で知りたい人へ
「結局、月いくらかかるのかを数字で知りたい」という方は、
NASの消費電力をワット数で確認する実測記事を用意しています。
機種別・稼働状態別の消費電力や、
月額電気代の計算例を確認したい場合は、
そちらを参考にしてください。
