以前にも iPad Air 2を使っていた時期があったので、タブレットはiPad miniだけで十分と思っていたのですが、iPadOSやオプションアイテムの進化、コロナで外出が減ったことによって、10インチ前後のiPadも自分の用途に合う部分が見つかったと思える部分が多々ありました。
またそれとは逆にiPad miniってやっぱり良いなと再認識できる部分も多々あったので、両方を毎日使い続けて感じたそれぞれのメリットとでメリットを挙げていきます。
目次
サイズと重さの比較
iPad Air4 | iPad mini5 | ||
縦幅 | 247.6mm | 203.2mm | |
横幅 | 178.5mm | 134.8mm | |
厚み | 6.1mm | 6.1mm | |
重量 | Wi-Fi | 458g | 300.5g |
Wi-Fi+Cellular | 460g | 308.2g |
こうやって数字を比較してみるとまず驚いたのが厚みが同じという事。使っていると、というよりもパッと持っただけでmini5の方が薄く感じます。重さの違いもあるだろうけど、角の形状が与える印象ってすごいなと思いました。決して新しく作られたものが正義ではないんですね。
僕が持っているのはAir4がWi-Fiモデルで、mini5がWi-Fi + Cellularモデル。重量差は150gだけど、この150gの差は凄く大きくてAir4は長時間手持ちはしたくないのに対して、mini5はコミックを何冊も読んでてもを全然気にならないほど楽で、iPhoneの出番が圧倒的に減ったくらい気に入ってます。
手は男性でも小さい方だと思いますが、それでもminiの縦持ちだと片手でも楽に掴むことが出来ます。さすがにAirは手の大きい方でも片手持ちは辛いかも?
Wi-FiモデルとCellularモデル
iPad miniはCellularモデル
iPadは全モデルWi-Fiモデルで良いんじゃね?派だったけど、miniはCellularモデルで良かったと思ってます。
外出する時はminiなら全然邪魔にならず、使うバッグもほぼ絞られずに済むから必ず持って出かけるし、サイズ的にどこでも取りだして使えるからテザリングを使わずに通信出来るのが凄く楽です。
iPad mini用には楽天モバイルを契約していて、あまり外出しない月は1GBも使わないので利用料金がかからないし、逆に外での通信が凄く多くなってしまう月でも、iPhoneの通信量には全く影響しないので凄く助かってます。
iPad AirはWi-Fiモデル
iPad Air4を持ち出す時はそれなりのバッグと装備で出かけるし、流石にiPad miniと同じ感覚でどこでも使う気にはならないので、個人的にはWi-Fiモデルでも全く困ることがありません。もしProを買う時があったとしてもWi-Fiモデルを選ぶと思います。
ただ、iPad Air+Magic KeyboardのセットでもMacBook Proを持って出かけるよりははるかにライトな感覚で使えるし、Free Wi-Fiも多いとはいえ重くて使い物にならない所も結構あるので、iPadを1台だけでAirかProを選ぶのであれば、Cellularモデル+楽天モバイルの組み合わせもありかなぁと少しだけ思ったり…。無印を選ぶのであれば、コストを優先してWi-FiモデルでiPhoneを使ってテザリングした方が良いと思います。
Touch IDの使い勝手はどう?
miniは従来通りのホームボタン内臓型、Air4は電源ボタンに内蔵されるようになりました。このTouch IDの位置の違いで登録しておく指が変わってきます。
ホームボタン内蔵型では右手親指だけ登録していても特に不都合はない(左手の親指も登録しておいた方が便利)のですが、Airの場合は縦にすると右上に電源ボタンがあるので右手人差し指、横に向ける際には基本的な使い方では、内カメラや電源ボタンがある方が左に来る(逆でも使えるけどボリュームボタンとApple Pencilの充電位置が下になってしまって使いづらい)ので左手人差し指と、両手の人差し指を登録しておくのは必須だと思います。
AirでTouch IDの面積が小さくなったとはいえ認証精度は全く問題ないようで、今のところ一度もログインミスが起こったことはなく快適です。
電源ボタン内蔵型の見た目はスッキリしていて良いですが、慣れてしまうと使い勝手としてはどちらも問題ないかなと思います。
Lightning vs USB-C
iPad mini5の発売当初はminiにUSB-Cが搭載されることは無かったとはいえ、iPad ProでUSB-Cを導入したのであれば、新製品に関してはもういい加減USB-Cに統一していって欲しい。Air4でよくUSB-Cを導入してくれたなとは思ったけど、AirPods MAXですらLightning端子だったし、統一感があるのがApple製品の美しさでもあるのに、端子の規格が現役で2種類販売され続けているのは全く美しくない。
次のiPhone、次のAirPodsからはUSB-Cにならないかなぁ…
カメラレンズについて
個人的にはiPadにカメラ性能は一切求めていないので、iPad miniのように昔ながらのスッキリしたレンズで十分だと思ってます。紙を綺麗にスキャン出来る程度のカメラ性能があれば十分じゃないかなと。Air4も外カメラは画質を下げてでもiPad miniのような出っ張らないレンズにして欲しかった。Air4はProの廉価版って感じでAirらしさが全く無い(これが発表直後に欲しいと思えなかった最大の理由)ので、カメラでももっとProとの差をつければ良かったのになぁと思ったり。それに、手書きをすることも多いiPadでは
カメラの性能 < 背面がフラットであること
だと思うんだけどなぁ…。もちろん何らかのスタンドを使えばカメラの出っ張りは気にならなくなるし、画面に角度が付くので書きやすいというのは間違ってないんだけど、何もつけないそのままの状態が使いやすいというのが工業デザイン上の美しさでは無いかなと思います。
iPhoneはともかくiPadに関しては、こだわるのであればむしろ内カメラじゃないかと思っていて、横ポジションにセットした際に本体の中心にカメラがくるようにした方が良いんじゃないかなと思います。iPadのカメラを多用する人がどう使われているのか分からないけど、mini以外のiPadで縦画面の内カメラがすごく便利という人の割合って多いんでしょうか…?
ウェブサイトの見やすさ
比較してしまうと画面が大きいiPad Air4の方が見やすいのは当然なのですが、iPhoneと比べると圧倒的にiPad miniの方が見やすく実用性も高いし、スクロールしない状態での情報量の多さでは実はどちらも大差がなかったりします。
縦向きでは縦比率の高いAir4の方が情報量が多くなりますが
実は横置きだと横比率の高いminiの方が情報量が多くなります。
ご年配の方は間違いなくAir4のサイズの方が見やすいと思いますが、mini5でもスマホ表示ではなくフルサイズのウェブサイトが十分見ることが出来るのでどちらを使ってもやっぱりすごく便利です。
Safariを使ってもChromeを使ってもどちらの機種でも動作は軽快で、何のストレスもなくブラウジング出来てます。
動画閲覧ならiPad Air 4
動画を見ることに関しては間違いなく画面が大きいことが正義。本体を横に向けた時にminiよりもAirの方が縦横比がワイド寄りになるので、miniの場合は上下の黒い帯部分の割合が多くなってしまって、画面サイズ以上に表示領域の差が出てしまいます。
テーブルの上でスタンドに乗せて、ソファの上で膝に乗せて、ベッドで寝転びながらなど、動画を見る時は基本的にiPad Air 4を選んでます。ただ、手持ちで見続けるのはかなりしんどいのでスタンドは必須。
逆に手持ちでしか見れないような状況の時は圧倒的にminiが楽です。
読書に最適なのはiPad mini
手持ちがしんどいという理由で読書ならiPad miniがベター。前述したように同じ厚みとはとても思えないくらいmini5の方が薄く感じるのも手持ちが楽な一因かも。
雑誌や週刊誌を見開きで読みたいという用途であれば画面サイズが大きいiPad Airの方が読みやすいけれど、iPad Air 4を使ってみて改めて思ったのはiPad miniの軽さって凄いなということ。女性だと手が疲れてくるという人もいると思いますが、ずっと読んでてもiPad miniだと重さが気にならないんですよね。コミックを読むには最強の端末です。
手書きに最適なのはどっち?
画面サイズがそのままノートのサイズと思っていただいて良いと思うのですが、しっかり書き込みたいか殴り書き程度で良いかで変わってきます。
ノートをしっかりと書き込む、絵を丁寧に描き込むのであれば、画面が大きい方が圧倒的に使いやすいです。
また、手描きをメインで使うのであれば、ペーパーライクフィルムを使った方が良いと思います。少し画面表示が荒くなってしまって個人的な用途としては若干合わないので今は使ってないけれど、ガラスフィルムとは全く描き心地が変わるので必須レベルで使った方が良いかも。
ノートやお絵描きならiPad Air4
シャーペンやボールペンに比べるとペン先が太いからかもしれないけど、個人的には紙よりもタブレットに書く方がキャンパスの大きさが欲しいなと感じます。
画面サイズはAirでもA4ノートより小さいくらいなので、書き物がメインであれば10インチ以上は欲しいと思うのでAirを選ぶ方が良いと思います。もちろん無印iPadの画面サイズでも◎
ただ、本格的にお絵かきをする人であれば、画面サイズはもっと大きい方が良いと思うので、iPad Pro12.9インチを選択肢に入れた方が良いかも。
メモやシステム手帳代わりならiPad miniでも可
ノートをぎっしり取りたいわけではなく、思いついた時にちょっとしたメモ程度や、後でまとめるために殴り書き程度で使うのであればiPad miniでも十分です。
ピンチイン、ピンチアウト、キャンパスの移動はもちろん可能なので、どんな物でも書けないわけではないですが絶対的に手間は増えてしまうので、画面の小ささを理解した上でモバイル性を優先したいのであればminiを選んでも良いと思います。
第1世代Apple Pencilは持ってますが、個人的にはiPad miniで手書きすることはあまりないです。手書きタブレットのエントリー機としてiPad miniを選ぶのであれば、無印iPadを選んだ方が良いと思います。
文字入力について
画面下いっぱいの固定式のソフトウェアキーボードはキーの位置もハードウェアキーボードと同じだから打てなくはないんだけど、どれだけ使っても慣れなかったので個人的には無しです。それならフローティングにしてiPhoneと同じようなサイズで、日本語もフリック入力にしたほうが使いやすく感じます。
外付けキーボード派ならiPad Air
外付けキーボードを使うならぶっちゃけどっちでも使いやすさは同じなんだけど、本体手持ちでソフトウェアキーボードを使うよりも目からの距離が離れてしまうので、画面が大きく文字が大きい方が長時間タイピングしていても楽です。(目が悪いと特に)
Magic Keyboardはトラックパッドも付いているし、使いやすさは別格ですが値段も高いので、コストパフォーマンスも良く、使いやすさも備えてるのはEWINの折りたたみ式キーボード。折り畳みなので若干慣れは必要になりますが、タイピング感が凄く良くてApple純正のSmart Keyboard Folioよりも好みです。
ソフトウェアキーボード派ならiPad mini
前述したように、ソフトウェアキーボードを使うときはフローティングにして、日本語はフリック入力にしているんだけど、そうなるとiPhone(というかスマホ)のサイズが一番使いやすいんですね。iPad Airでも同じように使えるんだけど、重さで入力がしんどくなってきてしまって、iPad miniの方が打ちやすい。
デスクの上に置いて打つのは姿勢が真下を向きすぎてて余計に疲れるので、手持ちの方がまだ良いかなと思います。
まとめ
ざっくりまとめると、機動性ならiPad mini5、落ち着いて使うならiPad Air4といったところでしょうか。新しく買った新モデルだからというわけではなく、コロナ禍で外出も控えてる現在のような状態では、デスクの上でもベッドでもスタンドにセットして使う時間が多いので、Air4の方が使用頻度が高くなってます。
タブレットでゲームをすることがないので本文中では書かなかったですが、手持ちでするならiPad mini、ゲームパッドを使うならiPad Air4が良いんじゃないかと思います。(ハイスペックが必要なゲームならAirかProで)
動画制作などのスペックの高さが必要な作業をするのではなく、同じくらいの画面サイズであれば、無印とAirとProは大体同じ感覚で使えると思うので、一般的にタブレットに求める内容のほとんどはどの機種を選んでもあまり不満を感じることはないんじゃないかなと思います。
miniは良くも悪くも他のiPadとは一線を画していると思うので、ほぼ自宅で置きながら使う、手で持つとしても、手はデスクや膝の上に置くという人は無印・Air・Proが良いと思うし、モバイル性を重視する、手持ちで使うことの方が多いのであればminiが良いと思います。
個人的には、iPadさえあれば特に自宅ではiPhoneの出番は大幅に減るし、 外出する時にもminiは常に持ち歩くし、必要な通知は全てApple Watchに届くのでiPhoneに画面サイズは必要なく、逆にiPhoneは小さい方がバッグの中で邪魔にならなくて良いと思うくらいです。iPhoneに求める機能はカメラとPayPayや楽天Payなどのバーコード決済サービスくらいになってしまいました。(Apple PayならApple Watchで全て賄えるし)
iPad Air 4のメリットとデメリットは無印iPadやProとも共通することが多いと思うので、これからiPadの購入を考えている人にも参考になると思います。
どのiPadを選んでも凄く便利なので、この記事がこれからiPadを選ぶ人の参考になれば幸いです!