2年ほどゲームプレイで使い続けている多ボタンマウス Logicool G600(2代目)ですが、少し前からチャタリングが発生するようになりました。

このマウスはMMO、特にFinal Fantasy 14には特に使いやすいマウスなのですが、ゲームの特性上どうしても使用状況はハードになってしまい、2年ほどでマウスにガタが来る気がします。

ほぼ毎日FF14のプレイで使用していて、左クリックは特に多用するのでしょうがない症状ではあるのですが、他のボタンや動作には全く問題はないので今回は修理を行ってみます。

マウスのチャタリングとは?

今回のG600では一般的なチャタリングの症状ですが、マウスを左クリックするとダブルクリックした時と同じ動作が発生します。

長期間使用している事で、マウスのスイッチ部分の接点が汚れや摩耗などで安定しなくなり、1回しかクリックしていないのに2回スイッチを押した状態になっている状態ですね。

普段ブラウジングをしていたり、FF14プレイ中でも戦闘中はチャタリングが発生していても特に問題となる動作はありませんでした。ただ、FF14で挨拶マクロをクリックすると2回同じことを発言してしまったり、ウインドウを開く動作を行うと開いて即閉じる(ダブルクリックした時と同じ動作)といった状況が多発。

毎回発生するわけではないのですが、気をつけて左クリックをすれば大丈夫というわけでもなく、日が経つにつれ頻度があがってきて不便になったという感じです。

利用しているマウスでチャタリングが発生しているか確認出来るサイトがあるので、気になるかたはチェックしてみて下さい。

チャタリングチェックツール

接点復活剤とは?

マウスのクリック部分はそれぞれスイッチがあるので、今回の症状では左クリック部分のスイッチを交換するのが確実な修理になります。

ただスイッチ交換はハンダで同じスイッチに付け替える必要があり、難易度が高すぎるので今回は行いません。

今回は割と手軽に誰でも行える方法として、スイッチ部分に接点復活剤を使用する方法をとってみます。

使用する接点復活剤はKURE CRC 接点復活スプレー。

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接点復活剤とは、電子機器の接点部分の汚れを取り除いて、通電性のある薄い油膜を張ることによって通電する面積を広げたような状態にして、安定した電気を流せるようになる液体です。

同じものが在庫切れなら同様の接点復活剤でも効果は同じです。

今回の左クリックのスイッチ部分で、1クリックなのにダブルクリックしているような通電が安定しない状態も接点復活剤を使うことで症状が改善出来る可能性は高いです。

チャタリングの修理

まずはG600の分解から。

Logicool G600 マウスソール
Logicool G600 マウスソール

G600は底面のマウスソールにネジが隠れているので、マウスソールを剥がします。マウスソールは両面テープで貼り付けられているだけなので、マイナスドライバー等で簡単に剥がすことが出来ますが、再利用する場合は丁寧に剥がして下さい。

再利用不可になった方、もっと滑るマウスソールが好みの方はG600専用の交換用マウスソールがオススメです。

Logicool G600 分解

マウスソールを剥がすと上記画像の赤丸の位置にネジが4箇所出てくるので精密ドライバーで外します。

Logicool G600 基盤

4箇所のネジを外せばマウス本体が上下に外れますが、内部で上下のパーツを繋ぐ配線があるので切らないようにそっと外します。

今回はスイッチ部に接点復活スプレーを吹きかけるだけなので上下のパーツが外れれば作業は可能です。

Logicool G600 スイッチに接点復活剤を注入

上記画像の赤いチューブの先にあるのがクリック用のスイッチです。

今回のスイッチは小さいパーツのため接点復活剤は少量で良いので、ほんの少し(1滴くらいのイメージで)出るようにそっと吹きかけます。

吹き終わったら内部に接点復活剤が行き渡るように、白いスイッチ部をマイナスドライバーの先などで何度もカチカチと押します。(50回ほどカチカチしました)

分解したついでに内部にホコリなどが溜まっていたら掃除しておきます。

後は分解した時の逆順で組み立てていけば完成です。マウスソールは綺麗に剥がせていれば再利用出来るのでネジ止めした後にそのまま元通りに貼り付けます。

組み立て終われば接点復活剤を注入したスイッチ(今回は左クリック)を何度もカチカチとクリックしておきましょう。

まとめ

Logicool G600

今回のチャタリングは上記の修理で完全に治りました。G600に限らず、マウスのチャタリングであれば同様にスイッチの接点に問題が出てる場合が多いので、この作業で修復出来ることが多いと思います。

症状によるとは思いますので、これで修理不可なのであればスイッチ交換するしかありません。ただ、接点復活スプレーは500円程度と安いので、お気に入りのマウスなのであれば一度試してみるのも良いと思います。

ただ、接点が復活して電気信号が正しく流れるようになっただけなので、使用劣化によるスイッチ本体のクリック感まで修復されたわけではありません。実際に左右のクリックを比較してみると分かるのですが、修理後も多用する左クリック側のスイッチのほうがクリック感はゆるく感じます。この感触も復旧させたい場合はスイッチ交換も含めて考える必要があるかと思います。

また、自身で分解修理した際はメーカー保証対象外となってしまい、修理保証期間内であればメーカー修理に出したほうが良いと思いますのでご注意下さい。

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