FF14を始めてから7年ほど使用し続けてきた左手デバイスのLogicool G13。分解メンテを繰り返しながら2台乗り換えて使ってきました。けれど、ジョイスティック部分が物理的に砕けてきたりとうとう修復が困難に。

G13はとっくに販売終了してますし、その後もLogicoolから後継機が発売されることもなく、とうとう別機種へ乗り換えるしかなくなってしまいました。

Razer Tartarus V2という選択肢

RAZERの左手デバイスの存在は以前から知っていました。ただ、Logicool G13の最大の利点だと思っていたのが、親指での移動操作がアナログジョイスティックとして認識されるという点。これがTartarusシリーズはジョイスティックではなくWASD系の入力扱いになってしまうので、操作性が大幅に変わってしまいます。

他社ではHORIのTACTICAL ASSAULT COMMANDER F14 FINAL FANTASY XIV EDITIONというアナログジョイスティックとして認識される左手デバイスが販売されました。ただ、供給が安定しない(定番商品ではない)のが最大の欠点。吉田直樹監修という安心感はあるものの、コントローラーなんて例え壊れても次回も同じものを使いたいのに、欲しい時に入手出来そうもない商品なんか選択出来ません。

性質上大量に売れるわけがない商品という大人の事情は分かるけれど、壊れた時のためにG13を複数台所有しているって言っていた吉Pならこの気持ちが分かるはずなのに何でこんな販売方法を許可したのか…

という事情があり、操作性の違いに慣れるしかないという消去法でRazerのTartarus V2を選ぶことになりました。

Tartarus V2とG13の違い

Tartarus V2を2ヶ月ほど使用してきた間に感じたG13との違いをまとめてみました。

アナログジョイスティックと十字キー

Logicool G13とRazer Tartarus V2

この2台で親指操作が一番大きな差になります。

G13はジョイスティックとして扱える(設定であえてWASDを割り当てることも可能です)ので、傾きの大小で歩く・走るの両方を扱える、全方位への移動が可能というゲームパッドのジョイスティック移動では当たり前に出来ることがG13でも可能です。

Tartarus V2は親指操作となる同じ位置に割り当てられている入力が十字キーと同じような扱いなので、WASDの4方向もしくは、それぞれの間も含めた8方向の移動操作となります。

商品写真での見た目はジョイスティックのように見えますが、十字キーの上にジョイスティックっぽいキャップが付いているだけです。キャップは取り外し可能で、外したほうが使いやすかったので外しています

ジョイスティックのような傾き検知をするわけではなく、オンオフのスイッチなので走るのみになります。(歩く際には Num+/ のような切り替えが必要)

デバイスサイズの大小

Logicool G13とRazer Tartarus V2

全体的なサイズとしてはG13のほうが大きく、Tartarus V2はコンパクトです。縦横ともに結構大きさが違うので、デスクが狭い人はTartarus V2のほうが収まりが良いかもしれません。個人的にはデバイスのサイズは全く気になりませんでした。

入力キーの数

G13の22キーに対してTartarus V2は19キーしかありません。(親指側ボタンは除く)

これは使い方次第になってしまうので、左手デバイスに多数のキーを割り当てているとTartarusでは足りないとなるかもしれませんが、個人的には左手のメインキーはG13の時から戦闘中にメインで使用するキーは少なかったので全く問題ありませんでした。Tartarusのほうがキーもコンパクトに収まっているので手が小さい人でも届きやすいと思います。

親指側にはそれぞれ2つずつキーがありますが、どちらの機種も移動しながら何かを行うという操作には向かないポジションになるのでちょっと扱いづらいキーかな…という感想です。

高さの違い

Razer Tartarus V2

手のひらを置く位置の高さがG13が約4cm、Tartarus V2が約5cmと大きく差があるというわけではないのですが、この1cmが意外と手首への負担に差を感じました。特にTartarusは全体的にコンパクトなのもあって、手首を置く位置から手のひらを置く位置までの角度が急になっているので、慣れるまで少し手首が痛かったですね。いつまでも慣れない人は手首にタオルを挟むと良いかもしれません。

Razer Tartarus V2

メリットとデメリット

G13時代と比べてしまうと当然ですが感覚は違うので、人差し指、中指、薬指のホームポジションに戸惑いが出ることはありましたが、割りとすぐ慣れました。

移動方法の違いには大きな違和感を感じた状態がしばらく続きましたが、慣れてしまえばメリットもあるなと感じています。その他の部分は個人的には特に目立ったメリットもデメリットも感じていないので、移動方法に絞っていくつかあげてみます。

Razer Tartarus V2

Tartarus V2のデメリット

やはり全方位移動出来ないというのは未だにデメリットかなと思うときがあります。ほんの少しの角度の差の移動に対してマウスでカメラアングルを変えて移動するのはロスがあるな…と。

親指操作だけで歩くことが出来なくなったのも少し不便。親指で操作出来る位置にあるボタンにNum+/ を割り当てて、歩く・走るの切り替えが出来るようにしていても良いかと最初は思ったのですが、あまり移動キー近くに割り当ててしまうと、戦闘中に誤爆して走れなくなって焦ってしまうことがあったので辞めました。

Tartarus V2のメリット

全方位移動出来ないというデメリットを逆に考えると、一定方向には移動しやすいというメリットになります。つまり真っすぐ移動する際にフラフラしないんですね。細い橋を渡る、零式などタンクでの戦闘開始時に敵を釣ってそのまま正面に入るという移動は、真っすぐその位置に行きやすくなったのでとても安定するようになりました。

また、十字散会、8方向散会もカメラアングルを固定したまま一直線に入れるので楽です。

まとめ

2ヶ月使用してみて結局どうかというと、零式や絶なども行ってみましたがまぁ慣れました。やはりジョイスティック移動への懐かしさを感じる事もありますが、今となってはこれはこれでまぁ良いかという感じです。

ただ、マウスがG600なのでLogicool G-HubとRazer Synapseの両方を起動しておく必要があるのが少し嫌かな…と。この2種での同時起動が原因か分からないままですが、そんなとこ押してないのにという組み合わせのキーが押されてしまったことが何度かあったので、こういう常駐ソフトはなるべくなら1種類にしておきたい所かなと思っています。

今日乗り換えていきなり気持ちよく使えますよ!といったものではないですが、しばらく使っていれば慣れてしまうので、G13の後継をどうするか悩んでいる人は選択肢としてTartarus V2はいかがでしょうか?

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