Mac mini M2は十分速い。
そう思いながらも、ChromeやVS Codeを開きっぱなしで作業していると、ふとした瞬間に重さを感じることがありました。致命的ではないけれど、毎日の仕事では確実にストレスになります。
この記事では、Mac mini M2からM4へ乗り換えた実体験をもとに、どこが変わり、どこに不満が残ったのかを整理します。
特に「メモリをどう考えるか」「M4に替える意味があるのか」という判断材料が分かります。
処理速度よりも、作業中の安定感を求める人にとって参考になる内容です。
Mac mini M2からM4に乗り換えた一番の理由はメモリだった
乗り換えの決め手はCPU性能ではなくメモリ不足でした。
M2でも処理能力に大きな不満はありませんでした。
一方で、16GBメモリ環境ではスワップが発生し、長時間作業で挙動が不安定になる場面がありました。特に複数アプリを同時に使う仕事では顕著です。
具体的には、Chrome、VS Code、Photoshop、Obsidian、ChatGPTを常時起動した状態で、画像編集やコード修正を行うと、突然動作が鈍くなることがありました。
アクティビティモニタを見ると、SSDへのスワップが発生しており、原因は明確でした。
「少し足りない」という感覚が、毎日積み重なると無視できなくなります。
Mac mini M4で24GBメモリを選んだ判断基準
24GBはメモリ16GB、M2ユーザーの現実的な落とし所でした。
24GBと32GBで最後まで迷いました。
しかし、M2使用時のメモリ使用量を振り返ると、32GBは明らかに余剰でした。必要なのは「余裕」ではなく「不足しないライン」です。
実際、M4で24GBにしてからはスワップが発生していません。
重い処理をしても、処理速度が爆速になったというより、引っかかりが消えたという感覚です。
過剰スペックに投資するより、日常のストレスを確実に消す構成を選んだ方が満足度は高いと感じました。
USB-A廃止とフロントUSB-Cのリアルな使い勝手

ポート周りは人によって評価が大きく分かれます。
M4ではUSB-Aポートがなくなりました。
個人的にはまだUSB-A機器を使っているため、USBハブが必須になっています。この点は確実にマイナスです。
一方で、フロントにUSB-Cポートが追加されました。
しかし、常設環境で使っていると、フロントに頻繁に抜き差しする機会はほとんどありません。
外付けSSDやカメラを頻繁に使う人には便利ですが、デスク据え置き派には恩恵が薄い印象でした。
電源ボタンの位置は本当に致命的なのか

結論として、運用次第で評価は大きく変わります。
電源ボタンが押しづらいのは事実です。
毎日電源を落とす使い方だと、確実にストレスになると思います。
ただし、スリープ運用が前提なら問題はほぼありません。
私の場合、電源を落とすのは配線変更や掃除のときだけです。月に1〜2回程度であれば、多少押しづらくても許容範囲でした。
使い方を想定せずに評判だけで判断すると、必要以上に不安を感じる点だと思います。
本体サイズ変更はメリットとデメリットがはっきり分かれる

設置環境によっては不便になる可能性があります。
縦横は小さくなりましたが、高さは増えています。
デスク上の占有面積は減った一方で、棚やシェルフへの収まりは悪くなりました。
M2までの薄型サイズがぴったりだった環境では、M4の高さが気になります。
私自身、デスクシェルフに収まらなくなり、置き場所を変えていてまだ決めきってはいません。
小型化=正義ではなく、設置環境との相性が重要だと実感しました。
Mac mini M2からM4に乗り換えて得られた一番の変化

結論として、快適さよりも「不安が消えた」ことが大きな変化でした。
M4にしてから、アプリが落ちることはなくなりました。
スリープ復帰やアプリ起動は明らかに速くなっていますが、感動的というより自然な速さです。
Web制作やサーバ管理といった作業では、極端な性能は求めていません。
だからこそ、処理待ちや不安定さが消えたことが、仕事の集中力に直結しました。
このサイズの筐体で、ここまで安定するのは素直に驚きです。
動画編集などの用途がメインになるのであればM4 Proも選択肢に入れても良いと思います。
まとめ|Mac mini M2からM4へ乗り換えるべき人の判断軸
- M2の処理速度自体に不満はないが、メモリ不足の兆候がある人
- スワップや不安定さを、日常的なストレスとして感じている人
- 過剰スペックではなく、安定性を重視したい人
上記の内容を考慮することで、自分の使い方ならM4に替える価値があるかを判断できると思います。
重いなと感じた時に、アクティビティモニタで現在のメモリ使用状況を確認してください。
数字を見れば、必要な答えは意外とシンプルに見えてきます。
