AirPods Pro 3の純正イヤーピースで耳が痛かった私には、AZLAの「SednaEarfit MAX for AirPods Pro 3」がかなり合いました。丸1日つけても痛みが出ず、これまで試した交換用イヤーピースの中で、装着感は一番です。
ただし、純正で快適に使えているなら、無理に交換する必要はありません。サラサラした素材感や掃除のしやすさは、今でも純正のほうが良いと感じています。
この記事では、純正、KASOTT、NWYRJOを使ってきた私が、SednaEarfit MAXに替えて何が変わったのかをまとめます。痛み・圧迫感・ズレ、ANC、外音取り込み、音質の評価は、すべて私の耳での結果です。耳の形によって感じ方が変わるので、誰でも同じ結果になるわけではありません。
NWYRJOで満足していたのに、SednaEarfit MAXを購入した理由

純正イヤーピースでは、長時間つけると耳が痛くなっていました。そこでKASOTT、NWYRJOの順に試しています。
KASOTTは純正より楽でしたが、長時間使うにはまだ厳しい。NWYRJOでは痛みがほぼなくなり、圧迫感は残るものの、「ここがゴールでもいい」と思えるところまで来ていました。
それでもSednaEarfit MAXを買ったのは、AirPods Pro 2で使っていたSednaEarfit MAXを気に入っていたからです。Pro 3対応版を見つけて、「やっぱり試したい」と思ったんですよね。困り果てて次を探したというより、気に入っていたシリーズをPro 3でも使いたくなった、という購入です。
購入価格は2ペアで約2,500円。選んだサイズはMで、今回比較した純正・NWYRJO・SednaEarfit MAXはいずれもMです。私の耳では、耳に触れるスカート部分のサイズ感はMが最も合っています。
国内代理店の正式な製品表記は「SednaEarfit max for AirPods Pro 3」。この記事では以降、MAXと表記します。国内代理店の製品情報では、Pro 3専用、SS・S・MS・M・ML・Lの6サイズ、耳に触れる傘部分に医療用シリコンを採用した製品として案内されています。以下の装着感は、こうした公式説明とは分けた私自身の体験です。
KASOTTとNWYRJOを試した経緯は、KASOTTの個別レビューと低反発イヤーピースの個別レビューにまとめています。
約4時間つけても痛くならなかった。外したときの感覚も違う

装着した直後に思ったのは、「あれ?痛くならないかも」。ただ、最初から圧迫感までゼロだったわけではありません。初日はそのまま使い続けて、感覚の変化を確かめました。
| 装着からの経過 | 私の耳で感じたこと |
|---|---|
| 直後 | 「あれ?痛くならないかも」と感じた |
| 約30分 | 多少の圧迫感はあるが、痛みはない |
| 約2時間半 | 圧迫感が薄れ、かなり慣れてきた |
| 約4時間 | 一度外しても「外して解放された」という感覚がなかった |
約4時間たって外したときに、耳が解放された感じがなかったのが印象的でした。その後も丸1日つけていましたが、痛みは出ませんでした。外すまで負担を我慢していた、という感覚がないんです。
使い続けると、つけている感覚はあるものの、圧迫感もかなり小さくなりました。圧迫感が完全になくなった、とまでは言いませんが、低反発NWYRJOよりさらに楽です。
私の装着感の順番は、SednaEarfit MAX > NWYRJO > KASOTT > 純正。これは耳との相性を含めた私の評価で、全員に当てはまる順位ではありません。
痛くなりにくい理由を、内部の芯の形状から考える
装着感が良かったので、純正とMAXのスカート部分をめくって、内部の芯を比べてみました。

実物で確認すると、MAXの芯は根元から耳の奥へ向かうにつれて細くなる、テーパー形状になっています。一方、純正の芯は根元から先端までほぼ同じ太さに見えました。
以前、純正イヤーピースをサイズ別に比べたことがあります。MからXXSにすると約2mm短くなるのですが、芯の太さはほぼ同じでした。実際にXXSまで試しても、私の耳では痛みが出ています。
この経験と、MAXでは痛みが出なかったことを合わせると、私の場合は長さよりも、耳の中へ入る芯の太さが痛みの原因だった可能性が高いと考えています。先端に向かって細くなるMAXなら、耳の中で当たりにくくなったのではないか、というのが私の考察です。
KASOTTは、芯が当たる感覚がありつつ、その間のフォームがクッションになって純正より楽、という使い心地でした。MAXは「当たるものを柔らかくする」より、「そもそも当たりにくい形になっている」のかもしれません。
ただし、形状だけを原因として切り分けた検証ではありません。これは私が実物と装着感から考えた仮説で、メーカーが「この芯の形状で痛みを軽減する」と説明しているわけではありません。また、KASOTT・NWYRJOの芯はフォームに包まれており、内部がテーパー形状かどうかは確認できていません。
痛みへの対処を広く確認したい場合は、AirPods Pro 3の耳の痛みと対策を整理した記事も参考にしてください。この記事で示しているのは、その中の一つの選択肢としてMAXを試した結果です。
食事中でも、落ちそうな感覚がほぼなかった
NWYRJOまでのイヤーピースも、通常の使用では落ちる感じはありませんでした。ただ、食事中に口や顎を動かすと徐々にズレて、落ちることがあったんです。
MAXでも食事中に使ってみたところ、私の耳では落ちそうな感覚がほぼありませんでした。長時間の快適さに加えて、この違いも良かったところです。
指で触った表面はMAXもサラサラしていますが、耳に入れると少し吸いつくような密着感があります。外すときにも、軽くくっついているような感覚があるんですよね。
この密着感がズレにくさにつながっている可能性はありそうです。ただ、これも私の感覚からの考察で、素材とズレにくさの因果関係を確認したわけではありません。
ノイズキャンセリングは、わずかに強く感じた
純正・NWYRJO・MAXを、車通りのある場所で聴き比べました。確認したのは、エンジン音や車が通過するときの音です。
純正とNWYRJOはほぼ同じで、聴き比べても差を感じませんでした。MAXは、そこからわずかにノイズキャンセリングが強く効いているように感じます。
ただし、騒音を測定した比較ではありません。耳との密閉状態を含めた私の聴感なので、「MAXに替えるとANC性能が上がる」とまでは言えません。
外音取り込みは、少し自然に近づいた印象
私はAirPods Pro 3の外音取り込みを、Pro 2より少しデジタルっぽく感じています。
純正とNWYRJOでは大きな差を感じませんでしたが、MAXではそのデジタルっぽさが少し薄まり、より自然な外音に近づいたように感じました。
完全になくなるわけではなく、あくまで少しの違いです。こちらも私の耳での印象として受け取ってください。
音質だけならNWYRJOのほうが好み

純正とMAXの音質は、私にはほぼ違いが分かりませんでした。MAXを選ぶ理由は、音質を良くしたいからではありません。
音だけなら、私が一番好きなのはNWYRJOです。高音側の少しうるさく感じる部分が抑えられているようで、好みに合っています。
| イヤーピース | 私の主観的な音質点数 |
|---|---|
| NWYRJO | 10 |
| 純正 | 9 |
| SednaEarfit MAX | 9 |
この点数は測定値ではなく、私の好みを表したものです。曲や聴く人の好みによって変わると思います。
それでもMAXを選ぶのは、音質の好みよりも、長時間つけたときの楽さを含めた総合評価が上だからです。
純正のほうが良いのは、素材感と掃除のしやすさ
MAXが気に入った一方で、指で触れたときのサラサラした心地よさは、純正が一番です。
汚れにくさと掃除のしやすさも純正が優れています。特に掃除の楽さは、私には圧倒的に純正のほうが上だと感じられます。
MAXは純正より汚れが目立ちます。ただ、黒いウレタンフォームよりは目立ちにくい、という印象です。
毎日使うものなので、装着感だけでなく、こうした扱いやすさも選ぶ理由になります。純正で困っていない人にまで、交換をすすめたいとは思いません。
約2,500円をかけて交換する価値があるのは、どんな人か

純正で少しでも痛み・圧迫感・ズレが気になる人や、フォーム以外の痛み対策を探している人には、MAXは試す価値が高いと感じました。
購入時の約2,500円という価格は、激安ではありません。それでも私は、きちんと設計された交換用イヤーピースとして妥当だと思っています。AirPods Pro 3は長時間つけることが多いので、痛い・しんどい状態を我慢して使い続けるくらいなら、この金額は安く感じます。
もちろん、これは私の購入価格と評価です。価格は変わるので、購入する際は販売先の最新表示を確認してください。また、私と同じMサイズを選べば同じ装着感になる、という意味でもありません。
逆に、純正で痛みも圧迫感もなく、ズレにも不満がないなら、そのまま使うので十分です。音質改善だけを目的に買う人にも、今回の私の結果では大きな変化は期待しにくいと思います。
他の素材や候補も含めて選びたい場合は、AirPods Pro 3用イヤーピースの比較記事に、これまで試した選択肢をまとめています。
まとめ:1つだけ残すなら、今はSednaEarfit MAXを選ぶ

私の耳では、MAXは長時間の装着感と食事中の安定感が良く、AirPods Pro 3用イヤーピースを1つだけ残すなら、現時点ではこれを選びます。
音質の好みはNWYRJO、サラサラ感と掃除のしやすさは純正。それぞれの良さを踏まえても、私にはMAXのつけていて楽なところが大きかったです。
純正が快適なら、そのままで大丈夫。純正の痛み・圧迫感・ズレが気になっているなら、耳との相性を確かめる候補としてMAXを検討してみてください。


