以前から分割キーボードには少し興味がありました。
本格的に気になり始めたきっかけは、Keychronとギズモードが共同開発した「ORCA Echo」です。
左右に分かれたキーボードにトラックボールまで搭載されていて、通常のキーボードとは全く違う操作感に魅力を感じました。
ただ、分割キーボードは一般的なキーボードとはキー配置や操作方法が大きく異なります。
「興味はあるけど、本当に自分に使えるのか分からない」
「いきなり高価な分割キーボードを購入して、合わなかったらどうしよう」
そう感じる人も多いと思います。
私自身も同じ不安がありました。
そこで、いきなり高価なモデルを購入するのではなく、まずはAmazonで購入できる比較的安価な分割キーボードを使って、自分に合うのか試してみることにしました。
今回購入したのは、YIVU Corne V4 左右分離型キーボードです。
Amazonで購入した商品はこちら
購入時の価格は13,499円。現在はクーポン適用で12,999円ほどで購入できます。
一般的なキーボードとして考えると決して安価ではありませんが、完成品の分割キーボードとして考えると、比較的試しやすい価格帯だと思います。
約3週間使ってみた結果、このキーボードは完成度の高い高級キーボードというより、
「自分に分割キーボードが合うのか確認するための入門機」
として非常に良い製品だと感じました。
結論:分割キーボード初心者のお試し機としておすすめ

YIVU Corne V4は、以下のような人に向いていると思います。
- 分割キーボードが自分に合うか試したい
- いきなり高価な分割キーボードを買うのは不安
- キーマップ変更を試してみたい
- 少ないキー数のキーボードに興味がある
- キーキャップやキースイッチ交換などカスタムを楽しみたい
- 将来的にKeyballや自作キーボードにも興味がある
一方で、
- 購入してすぐ普通のキーボードと同じ感覚で使いたい
- キーマップ変更やレイヤー操作をしたくない
- 数字キーやファンクションキーを独立して使いたい
という人には、一般的なキーボードの方が向いていると思います。
私自身、購入前は「分割とはいっても、数日使えば普通に慣れるだろう」と思っていました。
しかし実際に使い始めると、想像以上に違和感があり、最初はまともにタイピングできませんでした。
それでも1週間ほど使うことで徐々に慣れ始め、3週間ほど経った頃には、むしろ通常のキーボードよりタッチタイピングしやすいと感じるようになりました。
YIVU Corne V4の特徴
今回購入したYIVU Corne V4は、Corne系レイアウトを採用した左右分離型キーボードです。
主な特徴は以下の通りです。
- 46キー
- 左右分離型
- 40%クラスのコンパクトレイアウト
- カラムスタッガード配列
- USB-C有線接続
- VIALによるキーマップ変更対応
- ホットスワップ対応
- MX互換キースイッチ対応
- キーキャップ交換可能
- RGBバックライト搭載
- 左右間は3極TRSケーブルで接続
このキーボードの大きな特徴は、完成品として購入できる点です。
自作キーボードの場合、基板やケース、ファームウェアなど複数の知識が必要になることもあります。
しかしYIVU Corne V4は、購入後すぐ使える状態で届くため、
「まず分割キーボードというものを試してみたい」
という初心者でも導入しやすいモデルです。
また、VIALによるキーマップ変更、ホットスワップによるスイッチ交換、キーキャップ交換にも対応しているため、購入後に自分好みにカスタマイズできます。
最初は本当にタイピングできなかった

分割キーボードを使ったことがない人の中には、
「普段タッチタイピングできているなら、分割しても普通に打てるのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
私も購入前はそう考えていました。
しかし、実際に使ってみると想像以上に違和感がありました。
通常のキーボードでは、長年使っているうちに指が無意識に動いています。
そのため、
- 左右のキー位置が完全に分かれる
- キー数が少なくなる
- 親指キーを活用する
- レイヤー操作が必要になる
という変化は、思っていた以上に大きなものでした。
最初の数日は、
「本当にこれに慣れるのだろうか」
と思うくらいタイピングが難しかったです。
特に今まで無意識で入力していたキーほど、どの指で押せばいいのか迷いました。
しかし、変化を感じ始めたのは使い始めて1週間ほど経った頃でした。
慣れると分割キーボードの方がタッチタイピングしやすいと感じた
分割キーボードに慣れてくると、逆にメリットも見えてきました。
一番大きいと感じたのは、指の担当が明確になることです。
通常のキーボードでは、タッチタイピングをしているつもりでも、実際には無意識に別の指で押しているキーがある場合があります。
しかし左右が完全に分かれている分割キーボードでは、それができません。
最初はこの制限が不便に感じます。
ただ、慣れてくると、
「このキーはこの指で押す」
という役割がはっきりするため、むしろ迷いが少なくなりました。
結果として、完全なタッチタイピングという意味では、通常のキーボードより分かりやすいと感じるようになりました。
親指EnterとDeleteは意外とすぐ慣れた
分割キーボードを使う前に少し不安だったのが、親指キーの操作です。
一般的なキーボードでは、親指は主にスペースキーを押すために使います。
一方、分割キーボードでは、親指部分にEnterやDeleteなどを割り当てることができます。
実際に使ってみると、私の場合は親指EnterとDeleteにはかなり早く慣れました。
むしろ、今まで小指側で操作していたEnterやBackspaceを親指で押す方が自然に感じるくらいです。
もともと小指への負担を減らしたいという目的があったため、この部分は分割キーボードの大きなメリットだと感じました。
一番苦労したのは数字キーと記号キー
一方で、慣れるまで一番時間がかかったのが数字キーと記号キーです。
今回のような40%クラスのコンパクトキーボードでは、一般的なキーボードのような独立した数字列がありません。
そのため、レイヤーを切り替えて入力する必要があります。
数字自体は比較的早く慣れましたが、特に迷ったのが記号キーでした。
プログラミングやブログ執筆では記号を入力する機会も多いため、ここは自分に合う配置を探す必要がありました。
そこで私は、記号の英語表記から連想しやすいアルファベットキーへ割り当てるようにしました。
例えば、記号の名前や意味から覚えやすい位置へ配置すると、単純に場所を暗記するよりも覚えやすく感じました。
分割キーボードや少ないキー数のキーボードでは、「正解の配列に合わせる」というより、
自分が直感的に使えるルールを作ること
の方が重要だと思います。
VIALでキーマップを自由に変更できる
YIVU Corne V4は、VIALを使ってキーマップを変更できます。
Macでも問題なく利用できました。
最初は「キーマップ変更は難しそう」という印象がありましたが、実際に触ってみると比較的直感的に操作できます。
基本的には、変更したいキーを選択して、割り当てたい機能を指定するだけです。
特殊なキーコードや設定方法が分からない場合でも、現在では検索やAIを利用すればすぐに解決できます。
分割キーボードの魅力は、既存の配列に自分を合わせるのではなく、
「自分の使い方に合わせてキーボード側を変更できること」
だと感じました。
これは通常のキーボードではなかなか体験できない部分です。
外側1列を無効化して、さらに少ないキー数も試せる
このキーボードを使って特に良かったと感じたのが、自分に必要なキー数を確認できたことです。
もともと私は、小指への負担を減らしたいという理由から分割キーボードに興味を持ちました。
実際に使ってみると、外側の1列のキーを使う機会は思ったより多くありませんでした。
そこでVIALを使い、一番外側のキーには何も割り当てない状態にして試してみました。
すると、物理的にはキーが存在していても、実質的にはさらに少ないキー数のキーボードに近い感覚で使えます。
この試し方をしたことで、
「自分には横方向のキーをもう1列減らした方が合っている」
ということが分かりました。
いきなり39キーや42キー前後のキーボードを購入するのは少し勇気が必要ですが、このように段階的に試せるのは大きなメリットだと思います。
キーキャップ交換で高さや打鍵感も変更できる
標準状態のキーキャップについては、個人的には少し安っぽく感じました。
もちろん使用する上で問題はありませんが、せっかくカスタマイズできるキーボードなので、キーキャップを交換してみることにしました。
最初はKeychronのキーキャップへ交換しました。
その後、手元に余っていたSatechi SM1のロープロファイル用キーキャップを試してみたところ、これがかなり気に入りました。
Satechi SM1はロープロファイルキーボードですが、キーキャップはYIVU Corne V4にもそのまま装着できました。
キーの高さが少し低くなったことで、標準状態より指を動かしやすく感じました。
また、ロープロファイル用キーキャップは、対応する軸であれば通常プロファイルのキーボードでも高さを下げるカスタムとして利用できる場合があります。

キーボード本体をロープロファイル化するほど大掛かりではないため、
「今のキーボードを少し低くしたい」
という人にも面白いカスタム方法だと思います。
キースイッチ交換で静音化もできる
YIVU Corne V4はホットスワップ対応なので、キースイッチの交換も可能です。
標準の赤軸については、個人的には特に不満はありませんでした。
リニア系のスイッチが好きな人なら、そのままでも十分使いやすいと思います。
ただ、せっかく交換できるので、DRAOZAのKailh Box Deep-Sea Silent PROを試してみました。
結果として、静音性はかなり向上しました。
打鍵感も好みで、静かな環境で使いたい人には相性の良いスイッチだと感じました。
ちなみに、このスイッチはその後Keyball39へ移して、現在も使用しています。
キーキャップ、キースイッチ、キーマップまで変更できることで、購入後も自分好みのキーボードへ育てていけるのも、この製品の魅力です。
左右は肩幅くらいに開くと快適だった

分割キーボードの大きなメリットは、左右の位置を自由に決められることです。
いろいろな位置を試した結果、私の場合は肩幅くらいまで左右を離した配置が一番快適でした。
通常のキーボードでは、両手を身体の中心へ寄せる必要があります。
しかし分割キーボードなら、自然に腕を下ろした位置へ左右それぞれを配置できます。
もちろん、分割キーボードにすれば必ず肩や手首の負担が減るとは言えません。
ただ、自分にとって自然な位置へ配置できる自由度は、通常のキーボードにはない大きなメリットだと感じました。
3週間使ってKeyball39へ移行した理由

約3週間使った結果、分割キーボード自体は自分に合っていると感じました。
最初は全くタイピングできず、「本当に使えるようになるのか」と思いましたが、1週間ほどで慣れ始め、最終的には通常のキーボードより指の担当が明確で使いやすいと感じるようになりました。
そして、使い続ける中で次のような希望が出てきました。
- 外側1列はなくても良い
- さらに小指への負担を減らしたい
- どうせなら親指で操作できるトラックボールが欲しい
そこで次に選んだのがKeyball39です。
ただし、YIVU Corne V4が合わなかったから買い替えたわけではありません。
むしろ、このキーボードを使ったことで、
「自分は分割キーボードを使える」
「自分に必要なキー数はどのくらいなのか」
「どんな操作方法が快適なのか」
を確認できたからこそ、次のキーボード選びができました。
この意味で、このキーボードは私にとって「目的地」ではなく、理想のキーボードを探すための入り口になりました。
こんな人におすすめ
YIVU Corne V4は、以下のような人におすすめです。
- 初めて分割キーボードを試してみたい人
- 自分に分割キーボードが合うか確認したい人
- いきなり高価なモデルを購入するのが不安な人
- キーマップ変更やレイヤー操作を試してみたい人
- 少ないキー数のキーボードに興味がある人
- キーキャップやキースイッチ交換などカスタムを楽しみたい人
- 将来的にKeyballや自作キーボードにも興味がある人
逆に、
- 購入してすぐ一般的なキーボードと同じように使いたい人
- キーマップ変更をしたくない人
- 数字キーやファンクションキーを独立して使いたい人
には、一般的なキーボードの方が向いていると思います。
まとめ:分割キーボード初心者の最初の1台として面白い選択肢
分割キーボードは、思っていた以上に癖のあるジャンルでした。
購入前は「少し慣れれば普通に使えるだろう」と考えていましたが、実際には最初かなり苦労しました。
しかし、1週間ほど使うことで少しずつ慣れ、3週間経った頃には分割キーボードならではのメリットを感じられるようになりました。
YIVU Corne V4は、一般的なキーボードとして考えると決して安価ではありません。
ただ、
- 分割キーボード
- 少ないキー数
- レイヤー操作
- キーマップ変更
- キーキャップ交換
- キースイッチ交換
を一通り試せることを考えると、分割キーボード初心者が最初に試す1台としてはかなり面白い存在だと思います。
分割キーボードは、単純に購入して終わりの製品ではありません。
自分に合うキー配置や操作方法を探しながら、自分だけの使いやすい環境へ近づけていく楽しさがあります。
私自身、このキーボードを使ったことで、分割キーボードが自分に合うこと、そしてさらに少ないキー数や親指トラックボールという方向性が自分に向いていることが分かりました。
その結果、次のステップとしてKeyball39へ進むことになりました。
分割キーボードに興味はあるものの、
「自分に使いこなせるか分からない」
「いきなり高価なモデルを買うのは不安」
という人にとって、YIVU Corne V4は最終地点ではなく、
自分に合ったキーボードを探すための入口
としておすすめできる1台です。
実際に使用したYIVU Corne V4はこちらです。



