基本的に電源を落とすことなく稼働しているNASなので、どの程度電力を消費しているのか計測してみました。
目次
電力計測するNASの環境
計測に使ったNASは普段利用しているSynology DS220+です。
HDDはWD Redの3TB×2台をミラーリングRAIDで使用。
LANは2ポートともに使用してリンクアグリゲーション化。
ファンは低ノイズモード。
HDDは15分で休止、ハイバネーション有効にしています。
HDDの搭載台数で消費電力は変わりますが、今回はRAID1の2台体制で計測しています
起動時の消費電力
起動時は一番電力消費が大きく、電源オンからOS起動、アプリケーションが起動して落ち着くまで2分ほどHDDも動き続けます。
一番消費電力が高い時で20Wほど。とは言え、僕の環境では20Wになったのは一瞬だけでした。
NAS稼働時で消費電力が一番安定しない時ですが、だいたい16〜18Wの間で変動し続けている感じです。
起動して2分ほどはフル稼働という感じでしたが、常時起動しているアプリケーションによって変わると思います。まぁHDDなので起動に時間がかかるのはしょうがないかなといった所。
平常時の消費電力
HDDが休止状態ではなく、NASへのアクセスもしていない状態の消費電力。
ほぼ13W、たまーに12Wになるくらいで安定しています。ただ、何を処理しているのか、たまにカリカリとHDDは動いていました。
またリード時も消費電力に大きな差はなく、ほぼ13wのままでした。
HDD休止時の消費電力
あまり消費電力は変わらず12W程度。平常時とあまり変わりませんでした。
頻繁に書き込みしているような状態でなければ、ほぼ12〜13Wで稼働していると思っていて良いのではないかと思います。
HDD書き込み時の消費電力
ライト時は割と電力を消費するようです。
およそ16〜17Wくらい。
使い方によりますが、書き込み状態の時間は割と短いかと思います。僕の環境で一番書き込み状態が長いのは、MacのTimemachineがバックアップを保存している時。自動に1日ごとに設定しているので、毎朝Macをスリープから解除した時が一番NASが動いている時間です。
電気代はいくら?
NASの稼働状態を考えてみても、起動時の20Wは滅多に出ない消費電力でしょう。およそ12〜18W、よく使ったとしても平均して14Wというところでしょうか。
14Wとして24時間常時駆動させるとするとこうなります。
1日(24時間) | 1ヶ月(30日) | |
消費電力 | 336W | 10,080W |
電気代 | 8.736円 | 262.08円 |
Synology のDSM7では、何時に起動して何時にシャットダウンするという電源スケジュールを設定する機能があります。
細かくスケジュールを組めるようになっていて、曜日単位での指定も可能。
例えば土日が休みの会社で休日は使用しないのであれば月〜金のみ8時〜20時まで稼働というスケジュールも組むことも出来ます。
まとめ
今回はSynology DS220+の消費電力を計測してみました。
NASの機種や使い方で、消費電力は変わるとは思いますが、目安になるのではないでしょうか?
想像以上に省電力で、これくらいの電気代なら常時稼働でも問題ないと思います。
Dropboxだと2TBで1,200円、家族向けなら2,000円になります。Googleドライブは他にも使える機能があるとはいえ、個人使用の2TBで1,300円のサブスクリプションになります。
動画や画像が多いとクラウドドライブの無料枠はすぐに足りなくなってしまうんですよね。スマホのカメラが高画質化になるほどストレージ容量も必要になってきます。
クラウドドライブの料金に悩んでいる人はNASを導入してみてはいかがでしょうか?