Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」が発表されました。発表前から折りたたみiPhoneには興味がありましたが、実際に発表を見た第一印象は、思っていたよりかなり良かったです。

開けば7.6インチの大画面になり、Split Viewでのマルチタスクや、Apple Pencilにも対応。普段はiPhoneとして使いながら、必要なときだけiPad miniのような大画面端末として使えるのは、折りたたみだからこその大きな魅力だと思います。

ただ、価格は256GBモデルで364,800円から。しかもFace IDではなくTouch IDです。欲しいか欲しくないかで言えば、正直かなり欲しい。それでも36万円を超える価格を考えると、「iPhone 18 ProとiPadを組み合わせたほうが自分には合っているのでは」とも感じています。

この記事では、発表を見てiPhone Duoに感じた魅力と、購入を迷っている理由をまとめておきます。

デザインは想像より良かった。ただしアウターディスプレイの左右非対称は少し気になる

iPhone Duo

まずデザインについては、事前の噂で見ていた印象よりも、発表映像で見るiPhone Duoはかなり良く感じました。個人的には、同時発表されたiPhone 18 ProよりもiPhone Duoのデザインのほうが好みです。特に側面はiPhone Airのような光沢感のある仕上げになっていて、この部分はかなり気に入りました。

一方で少し気になったのが、アウターディスプレイの形状です。本体外側はボディに沿って角丸になっているのに、ヒンジ側は直角に近い形状になっています。左右で形が違うため、正面から見るとわずかに非対称です。

折りたたみ構造上の都合もあるのだと思いますが、Appleの初代折りたたみiPhoneとしては、もう少しデザインを詰めてほしかったというのが正直な印象です。全体としては好印象なだけに、ここは少し惜しく感じました。

5.4インチから7.6インチへ。「1台に集約できる」のがやっぱり魅力的

iPhone Duo 仕様ページ

iPhone Duoは閉じた状態で5.4インチ、開くと7.6インチになります。開いた状態はかなりタブレットに近いサイズで、Split Viewを使えば2つのアプリを並べて使うこともできます。途中まで折りたたんで机の上に置き、スタンドのように使うこともできるので、動画視聴やビデオ通話でも便利そうです。

iPhone Duoで一番魅力を感じるのは、やはりこの「1台に集約できること」です。iPhoneだけ持って出かけても、必要になればその場で7.6インチの大画面端末に変えられる。これは、iPhoneとiPad miniを2台持ち歩くのとは意味が違います。

普段は小さなスマートフォンとして使い、必要なときだけタブレットに近い状態へ変えられる。この使い方は、従来のiPhoneにはない大きな魅力だと思います。

Apple Pencil対応には驚いた。でも購入の決め手にはならない

個人的にかなり意外だったのが、Apple Pencil(USB-C)に対応したことです。iPhoneでApple Pencilが使えるようになるとは思っていなかったので、発表を見たときは素直に「おお」と思いました。7.6インチあれば、手書きメモや簡単な作業との相性も良さそうです。

ただ、私にとってApple Pencil対応は購入を決めるほど重要な機能ではありません。対応していないよりは、もちろん対応しているほうが良い。それでも、もしiPhone Duoが25万円前後でApple Pencil非対応だったとしても、おそらく十分納得できたと思います。

それより気になるのは、Duo本体とApple Pencilのサイズバランスです。通常サイズのApple PencilをDuoと一緒に持ち歩くのは、少しアンバランスに感じます。Duoに合わせた短いApple Pencilのような製品があれば面白そうです。

そしてもう一つ。364,800円からする折りたたみディスプレイに、Apple Pencilを気軽に当てられるかと言われると、私は少し怖いです。iPadならガラスフィルムやペーパーライクフィルムを貼って使えますが、折りたたみディスプレイのDuoでは、iPadと同じように気軽に保護フィルムは貼れないと思われます。

「Apple Pencilが使える」のと「Apple Pencilを気軽に使える」のは、少し別の話だと思っています。

364,800円からは、さすがに高い

iPhone Duoの価格は以下の通りです。

容量価格
256GB364,800円
512GB399,800円
1TB469,800円
2TB574,800円

発表前から2,000ドル前後になるという話は出ていたので、「こんな価格になるとは思わなかった」という驚きではありません。それでも率直な感想を言えば、「たけーよ」です。特に2TBモデルは574,800円。スマートフォン1台の価格として考えると、かなり強烈です。

私の場合、25万円前後ならかなり印象が違ったと思います。iPhone 18 Proより多少高くても、折りたたみディスプレイや7.6インチの大画面、1台に集約できるメリットを考えれば、「まあ仕方ないか」と納得できたかもしれません。

しかし364,800円となると、こちらが求めるものも変わってきます。この価格なら、できれば従来のiPhoneで当たり前に使えていた機能まで妥協したくありません。

Face IDがないのは自分にはかなり厳しい

iPad miniのTouch ID

その中で一番悩んでいるのがFace IDです。iPhone DuoはサイドボタンにTouch IDを搭載しています。Touch IDが使いやすい人であれば、そこまで大きな問題ではないと思います。ただ、私にはTouch IDがあまり合いません。

これまでiPad AirやiPad miniでサイドボタン一体型のTouch IDを使ってきましたが、指紋をうまく認識してくれないことがあります。特に私は手に汗をかきやすく、指の状態によってTouch IDが反応しないことが少なくありません。冬に手袋をしている場合は、当然外さなければ使えません。

実際、Touch IDの使い勝手が理由の一つになって、iPad AirからFace IDを搭載するiPad Proへ買い替えようか考えたこともあります。

そのため、Touch ID自体が悪いとは思いません。Touch IDのほうが使いやすい人もいるでしょう。ただ、私にとってはFace IDのほうが圧倒的に相性が良いです。

これまでiPhoneでは当たり前のように画面を見るだけでロック解除できていたことを考えると、364,800円からするiPhone DuoでFace IDが使えないのはかなり悩ましいポイントです。

MagSafeに対応しているのはかなり安心した

発表中はMagSafeについて触れられていなかったため、一時は「もしかしてMagSafeもないのでは」と思いました。しかしApple公式の仕様を確認すると、iPhone Duoは最大25WのMagSafeワイヤレス充電に対応しています。これは個人的にはかなり大きなポイントです。

私は現在のiPhoneで、ほぼ一日中と言っていいくらいMagSafeを使っています。デスクではデスクシェルフにMagSafe充電器を固定して、充電しながらiPhoneの画面が自分のほうを向くようにしています。

仕事中でも通知を確認できますし、Web制作の仕事でスマートフォン向けサイトを確認するときも、そのまま画面を見ることができます。車でもMagSafe充電器にiPhoneを取り付け、充電しながらナビとして利用しています。

私にとってMagSafeは単なる充電方法ではなく、今のiPhone運用そのものに組み込まれています。もしDuoがMagSafe非対応だったら、それだけで購入候補からかなり外れていたと思います。ここが対応していたのは素直に安心しました。

iPhone DuoとiPhone 18 Proは、そもそも楽しみ方が違う

iPhone 18 Pro

今回の発表を見て感じたのは、iPhone DuoとiPhone 18 Proでは魅力の方向がかなり違うということです。

iPhone Duoは、大画面でWebサイトや動画などのコンテンツを楽しんだり、Split Viewで複数のアプリを使ったりする端末。一方iPhone 18 Proは、写真を撮ること自体を楽しむ端末という印象です。

私は出かけたときに風景や街並みの写真を撮るのが好きなので、iPhone 18 Proに搭載された物理的な可変絞りにはかなり惹かれました。

これまでのスマートフォンは、背景ボケなどをソフトウェア処理で作り出す場面も多くありましたが、物理的に絞りを変更できれば、被写界深度や光の入り方そのものを変えられます。

実際の画質は自分で撮影してみないと分かりませんが、写真の楽しさはかなり増えそうです。正直、今回のiPhone 18 Proで一番気になったのはこのカメラでした。

iPhone 18 Pro 製品ページ

ただし、一つ大きな問題があります。iPhone 18 Proの本体デザインが、あまり好みではありません。

カメラなら18 Pro、本体デザインや新しい使い方ならDuo。ここもかなり悩ましいところです。

36万円出すなら、「iPhone 18 Pro+iPad」という選択肢もある

そして結局、価格を見るとここに戻ってきます。iPhone 18 Proは219,800円から。iPhone Duoは364,800円からなので、最低価格同士でも145,000円の差があります。

この価格差になると、iPhone 18 Proに加えてiPad miniやiPad Airを組み合わせることも現実的な選択肢になってきます。

もちろん、Duoの「1台に集約できる」というメリットは絶対にあります。iPhoneだけ持って出かけて、必要になった瞬間に7.6インチへ変えられる便利さは、iPhoneとiPadを2台持ちする方法では再現できません。そこにiPhone Duoならではの価値があります。

一方でiPhone 18 Pro+iPadなら、Face IDを使えるiPhoneと、独立した大画面端末を持てます。さらに18 Proでは、気になっている可変絞りカメラも使えます。

1台ですべてを済ませられるDuoを選ぶか、2台になる代わりにそれぞれの用途に適したiPhone 18 Pro+iPadを選ぶか。364,800円という価格になると、後者の魅力もかなり大きく感じます。

まとめ:今のところは見送り寄り。それでもかなり欲しい

iPhone Duo

ここまでいろいろ気になるところを書きましたが、iPhone Duoが欲しくないわけではありません。むしろ欲しいです。

価格を完全に無視してiPhone DuoとiPhone 18 Proのどちらか1台を選べと言われたら、かなり悩んだ末にDuoを選ぶと思います。それくらい、1台でiPhoneと小型タブレットを兼ねられる体験には魅力を感じています。

ただ、自分で364,800円以上を払うとなると話は変わります。特に私の場合はTouch IDとの相性が良くないため、Face ID非対応という点がかなり大きなブレーキになっています。

25万円前後なら、多少不便な部分があっても「折りたたみだし仕方ない」と納得できたかもしれません。でも36万円を超えるのであれば、これまでのiPhoneで当たり前だった使い勝手まで妥協したくないというのが正直なところです。

そのため現時点では、iPhone Duoは見送る可能性のほうが高いです。ただ、予約開始まではまだ少し時間があります。

iPhone Duoの「1台に集約できる便利さ」を取るのか、iPhone 18 ProのカメラとiPadの組み合わせを取るのか。もう少し悩んでみようと思います。