macOS Big Sur長期使用レビュー

テスト環境のMacbook 12インチで普段使用しているアプリ類も一通りテストした結果、特に動作に問題もなかったのでMacbook Proにも導入して公開されてから2週間ほどBig Surを使い続けてみました。

便利になった部分、まだ安定していない部分など新機能も含めて使用感をレビューしたいと思います。

Catalinaからの移行は違和感なし

全体的なデザインは多少変更されていますが、操作が変わった部分は特にないので違和感は全くないかなという印象です。見た目に大きく変わったのは通知、ウィジェット、コントロールセンターですが、iPhoneのようなUIになっていて、iOSで慣れているので違和感なく使えました。ただ、iPhoneに比べるとウィジェットはまだ少ないので、このウィジェットがあったら良いのにと思うことがあるかも。

AirPodsの自動切り替えは安定しない

今回一番期待していた機能だったAirPodsのデバイス自動切り替えですが、まだ安定していないようです。

自動切り替え以前に、Catalinaの頃からですがAirPodsを装着した際、スムーズにMacに接続してくれる時と接続してくれない時があります。認識しない場合はBluetoothでAirPods Proをオンにすれば7割くらいの確率で接続されるのですが、ケースに入れ直してもう一度同じ動作をしないと接続してくれない事もたびたびありました。iPhoneに切り替えて使った後の動作という事ではなく、Macで使ってケースに仕舞った後にまたMacで使っても同じ事が起こるので、バグなのか分からないですが安定して使えると印象はあまりないです。

自動切り替えに関しても同様で、Macで使っていた後にiPhoneでそのまま音楽を聞こうと思ってもiPhone側でAirPods Proとの接続は切れているという事がたびたびありました。

この辺りはまだ改善の余地があるなぁという感じ。ただ、上手く認識された時の動作はCatalinaの時よりもかなり速くなっていて、もっと安定すればすごく便利だと思うので今後に期待。

iPhoneまたはiPadから読み込む

デスクトップやFinderのフォルダ上で、右クリックや2本指タップで表示される項目に追加された機能ですが、同一iCloudアカウントで登録されているiPhoneやiPadを使って写真を撮ったり、書類のスキャンをしたり手書きメモを取ることが可能になりました。

iPhoneやiPadをMacからツールとして使うだけの機能で、データはMacの指定した（右クリック、2本指タップした）フォルダに直接保存され、iPhoneやiPadのストレージには保存されないので、無駄なデータが残ることもなければデータを移動させるという動作も不要になります。

写真と書類のスキャンはカメラアプリが起動、スケッチを追加ではメモアプリが手書きモードで起動します。

Macを使用しながら写真を撮りたいというシーンは少ないかもしれませんが、テレワークをしていて書類をスキャンしたい、説明するのにメモを送りたいという事は割とあるシーンだと思います。Big Surの発表では気付いていなかった機能だったのですが、これがなかなか便利でiPad mini + Apple Pencilを使う頻度が増えました。