Audioengine A2+を2021年5月30日に購入してから、5年以上使い続けています。現在も音や使い勝手に大きな不満はなく、買い替えたいと思ったことはありません。もし今壊れても、もう一度A2+を買うと思います。

私にとっての評価は100点です。これは世の中で一番音がいいという意味ではありません。もっと高価で、純粋な音質ではA2+を上回るスピーカーもあると思います。それでも、音だけでなく、デスクに置いたときのサイズや見た目、接続方法、5年以上使ってきた安心感まで含めると、今の環境にはとてもよく合っています。

3年使った時点のレビューは、当時の評価として別に残しています。そこからさらに使い続けた現在、故障や劣化はあったのか、満足度は変わったのか。今回は5年以上使った時点での記録です。

3年使用時点のレビューはこちら。

海外のデスク紹介で見かけたデザインに惹かれて購入

Audioengine A2+

購入日は2021年5月30日で、購入当時の価格は32,940円でした。一番のきっかけは音質ではなく、見た目でした。当時、海外のデスク紹介でA2+をよく見かけて、「このスピーカーは何だろう。おしゃれでいいな」と気になって調べたのが始まりです。日本国内では、今ほどA2+の紹介を見かけなかった印象があります。

特に惹かれたのは、デスクに置いたときのサイズ感、本体の素材感や色、そしてスピーカーのコーンが見えるデザインです。当時よく見かけたメッシュカバー付きのスピーカーとは違い、コーンがそのまま見えるところが気に入りました。

届いた実物は想像していた以上に質感がよく、手に取ると思ったより重さがありました。コンパクトなのにずっしりしているところも含めて、買ってよかったと感じました。

スピーカーは仕事中もずっと視界に入ります。だから私にとっては、音だけでなく見た目も大切です。Genelecを自分の環境で聴いてみたいと思ったことはありますが、見た目でA2+より良いと思えるスピーカーには、今のところ出会っていません。A2+の見た目を100点とするなら、次に使うスピーカーにも最低90点くらいは求めたいと思っています。

見た目で選んだ製品ですが、5年以上経っても飽きていません。毎日目に入るものだからこそ、気に入ったデザインであることが長く使い続ける理由の一つになっています。

落ち着いた素直な音が自分の好みに合った

購入前からある程度の音質は期待していましたが、実際に聴くと想像以上に自分の好みに合っていました。低音や高音を強調しすぎず、ドンシャリではない落ち着いた音です。素直で癖が少ない一方、悪く言えば個性が薄いと感じる人もいると思います。

当時は、低音がドンドン鳴るタイプの音に少し飽きていました。そのため、低音を過度に押し出さないA2+の鳴り方がちょうどよく感じられました。これはあくまで私の好みです。私がこれまで聴いてきたBOSE製品では低音の押し出しが強く感じられるものがあり、そうした音やドンシャリ系が好きな人にはA2+が物足りない可能性があります。一方、これまで聴いたSONY製品のような比較的素直な音が好みの人には、A2+も合いやすいのではと感じています。どちらも私が聴いてきた製品に限った印象で、ブランド全体の傾向を示すものではありません。

Audioengineにはサブウーファーもあり、もっと低音が欲しくなった場合に追加する選択肢はあります。ただ、私はA2+単体で低音不足を感じていません。

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5年以上使っても、私の個体ではトラブルや劣化を感じていない

これまで5年以上使ってきて、故障、ノイズ、接触不良、左右の音量差、Bluetoothの不安定さといったトラブルは一度も経験していません。iPhoneやiPadからBluetoothでつないだときも、不安定になったことはありません。

機械的な経年劣化もほとんど感じていません。見た目についても、古さや汚れ、劣化が気になる状態ではありません。特別こまめに掃除やメンテナンスをしているわけではないので、5年以上経った今もきれいな状態を保てているのはうれしいところです。

もちろん、これは私が使っている一台での経験です。A2+全般が故障しないという意味ではありません。あくまで「自分の個体では5年以上トラブルなく使えている」という実体験です。

約60cmのデスクでも音量は十分。スタンド導入後は定位も改善

A2+ Wireless

A2+はデスクシェルフの上に置き、耳からスピーカーまでは約60cmです。以前はシェルフへ直接置いていましたが、もう少し耳の方向へ向けたいと思い、Kanto SE2のスピーカースタンドを購入しました。

スタンドは見た目を変えるためではなく、スピーカーを耳へ向けるために導入しました。使い始めてから、音の定位がかなり良くなったと感じています。

音量不足を感じたこともありません。約60cmのニアフィールド用途では、デスクで使うには十分以上です。自宅では現実的に最大まで上げられないほど大きいと感じます。AG03経由でも、普段は音量を半分少し超える程度まで上げるくらいです。

Mac mini M4でUSB・3.5mm・Bluetooth・AG03を聴き比べ

Macサウンド設定

Mac mini M4で、A2+の接続方法を比べてみました。MusicアプリでONE OK ROCKの同じ曲を再生し続け、macOSのサウンド設定から出力先だけを切り替えています。EQは使わず、Mac側の音量は最大、Musicアプリ側のボリュームも固定しました。

比較したのは、A2+のUSB入力、Mac miniの3.5mmヘッドフォンポート、A2+のBluetooth、そしてオーディオインターフェースのAG03を経由した再生です。AG03からA2+へはRCAで接続しています。AG03だけは出力レベルが別系統なので、耳でおおよその音量を合わせました。厳密なレベルマッチングを行った測定ではなく、今回の環境での主観的な聴き比べです。

USBと3.5mmでは、私の耳では大きな差を感じませんでした。3.5mm接続時は、macOS上では「外部ヘッドフォン / ヘッドフォンポート」と表示されます。

Bluetoothは、USBや3.5mmと比べて音の広がり、情報量、音の密度が少し減るように感じました。やや音が薄くなる印象です。

一方、AG03経由では、USBや3.5mmより音がリッチに感じられました。情報量が増え、音に厚みが出て、細かい音が聞こえやすくなるような印象です。他の接続では埋もれていたような音が聞こえた気もしました。特にBluetoothとAG03では、私には差を大きく感じました。

ただし、これは同じ曲を使って聴き比べたときの私の印象です。測定で音質差が証明されたわけではありませんし、AG03のほうが必ず高音質だという意味でもありません。接続方法を選ぶときの参考として、私の環境ではこう聞こえた、という範囲で受け取ってください。

USBはMac mini本体へ直接つなぐ方法と、USBハブ経由の両方を試しています。今回の環境では、私の耳では違いを聞き分けられませんでした。これはどの環境でも差がないという話ではありませんが、私の場合はA2+のためにMac mini本体のUSBポートを専有せず、ハブ経由で使えています。

Mac miniで使うなら、私ならオーディオIFかUSBを選ぶ

A2+ Wireless 背面

Mac miniの前面には3.5mmヘッドフォン端子があります。私はここをA2+の常設用に使うより、有線イヤホンやヘッドホンを一時的につなぐときのために空けておくほうが便利だと感じています。

そのため、私ならオーディオインターフェースを使っている場合はそこを経由し、使っていない場合はUSBでつなぎます。Mac mini前面の3.5mm端子を有線イヤホンやヘッドホン用に空けておけるのが理由です。USBはケーブルを挿せばmacOSに認識され、サウンド設定から出力先を選ぶだけ。キーボードの音量キーやfnキー、左手デバイス、Stream Deck系の機器など、Mac側から音量を操作する人にも扱いやすいと感じています。

私はAG03の物理ボリュームノブが好きなので、今もAG03経由をメインにしています。AG03の導入理由や音声環境については、こちらの記事で紹介しています。

さらに音質を上げたくなったら、まずオーディオIFを見直したい

A2+自体には今も不満がありません。今後さらに音質を上げたくなったとしても、私ならスピーカーを交換する前にオーディオインターフェースを見直します。今回の比較で、AG03経由は私の耳にはUSBや3.5mmよりリッチに感じられたことも、その考えにつながっています。スピーカーを替えるのは最後の最後でよいと思っています。

Macの音と、iPhoneやiPadの音楽を同時に鳴らせる

購入時から考えていた使い方ではありませんが、途中でiPadをBluetooth接続してみたとき、Macの有線入力とBluetoothの音を同時にA2+から鳴らせることに気付きました。

今は、Mac miniからAG03を経由してRCAでA2+へつなぎ、同時にiPadやiPhoneをBluetoothで接続する使い方をすることがあります。Macの通知音を聞きながら、iPadやiPhoneから音楽を流せるので、Mac側でMusicを起動せず、BGMだけ別の端末に任せられます。

Macで作業をしていて、音楽再生を別端末に分けたいときに便利です。これは実際に試して気付いた使い方です。USB接続でも同じことができるかは確認していないため、ここではAG03経由で使っている例に限って紹介しています。

Mac mini内蔵スピーカーとの違いは、私にはかなり大きい

Mac miniの内蔵スピーカーとA2+を比べると、私には比較にならないほどの差があるように感じます。「誰が聴いても分かるのでは」と思うくらいですが、これはあくまで私が自分の環境で聴いた印象です。

少なくとも私にとっては、Mac miniの内蔵スピーカーからデスク用の外付けスピーカーへ変える価値はかなり大きく感じられました。

こんな人には合いそう。低音の迫力を最優先する人は好みを確認

私の使い方と好みから考えると、A2+は次のような人に合いそうです。

  • 落ち着いた素直な音が好き
  • ドンシャリより、低音や高音を強調しすぎない音が好み
  • デスク上の見た目やサイズ感も重視したい
  • Mac miniにUSBでつないで、Mac側から出力先や音量を扱いたい
  • デスク用途で十分な音量の小型スピーカーを探している

一方で、私がこれまで聴いてきたBOSE製品の一部で感じたような低音の押し出しや、ドンシャリの迫力を最優先したい人には、A2+が好みに合わない可能性があります。スピーカーを置く場所が極端に限られている場合や、音より価格を優先したい場合も、ほかの選択肢と比べてから決めるのがよさそうです。最終的には、音の好みとデスクに置いたときの見た目を確認して選ぶのがよいと思います。

5年以上経った今も、次に買うならA2+を選ぶと思う

A2+ Wireless

購入当時は32,940円でしたが、現在販売されているA2+ Next Genは4万円台です。それでも、今A2+を持っていなければ私は購入すると思います。実際の販売価格はセールや販売店によって変わります。3年時点から評価が大きく変わらなかったことも、使い続けたからこそ残せる記録です。

Mac miniと一緒に検討した周辺機器をまとめたこちらの記事もあります。A2+以外のデスク環境や、何を追加すると便利かを見たい場合に参考にしてください。

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